ご家庭の洗面台にひび割れが生じた経験がある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
洗面台のひび割れを修理せずに、そのままの状態で使用し続けると、水漏れにつながることがあります。

そこで本記事では、洗面台のひび割れによって水漏れが生じる原因や、効果的な対処法などを紹介します。
ご家庭の洗面台を安全に使いたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

洗面台に使用される素材

洗面台の種類ごとに使われている素材は異なり、耐久力や見た目にも差があります。
以下に、一般的な洗面台に使われている素材の種類を紹介します。

陶器

陶器は、審美性に優れる光沢のある素材です。
つるりとした滑らかな手触りが特徴で、汚れに強く手入れも簡単なので、使用感に優れます。

ただし、衝撃に弱く、ひび割れや破損が生じやすいという点は、デメリットといえます。

ホーロー

ホーローとは、鉄やアルミなどの金属の表面に、ガラス質の素材がコーティングされている材料のことです。
水だけでなく、においや熱にも強いので、洗面台だけでなく、食器やシンクなどにも活用されています。

しかし、耐久性が低いので、表面のガラスがひび割れてしまうと、中の金属がさびたり、腐食を起こしたりすることで破損が生じ、水漏れにつながります。
また、ほかの素材と比較すると、デザインや形状のバリエーションが乏しいという点もデメリットです。

人工大理石

樹脂を加工して、大理石のような見た目に仕上げた素材が、人工大理石です。
本物の大理石のような高級感のある見た目に仕上がります。

人工大理石の原料であるポリエステル樹脂やアクリル樹脂は価格が安く、工場で大量生産できるので、コストを抑えられます。
また、ほかの素材と比較すると、衝撃に強いのでひび割れや破損が起きにくいという点も魅力の1つです。

ただし、経年劣化で樹脂のコーティングが剥がれると傷がつきやすくなるほか、色が黄ばむこともあります。

洗面台のひび割れが起きる原因

ここからは、洗面台にひび割れが起きる3つの原因を紹介します。
なお、洗面台の素材にはさまざまな種類がありますが、ここで紹介する洗面台は陶器でできていることを前提とします。

原因①硬いものや重いものの落下・接触

洗面台は、硬いものや重いものが落下することでひび割れます。

瓶に入った化粧品やヘアドライヤーなどを、洗面台にうっかり落としてしまい、洗面台にひび割れが生じるケースは非常に多いです。洗面台周りの、スキンケアアイテムや瓶・缶類、家電などが落下しないように、取り扱いには十分注意しましょう。

原因②急激な温度変化(ヒートショック割れ)

陶器は急な温度変化に弱く、冷たい洗面台に熱湯を注ぐと割れることがあります。
この現象を「ヒートショック割れ」といいます。
特に、冬の寒い時期は洗面台が冷えているうえ、お湯を使用する機会も多いので、洗面台が温度差に耐えられず、ヒートショック割れが起きやすいです。

対策としては、洗面台とお湯の温度差をできるだけなくしたり、急に熱湯を注いだりしないといったことが挙げられます。

原因③経年劣化

洗面台のひび割れが起きる原因として、洗面台の経年劣化も考えられます。

一般的な陶器の洗面台の耐久年数の目安は、15~20年程度なので、20年以上使用している洗面台は、軽い衝撃でひび割れを起こすことも少なくありません。
また、使用頻度が高い場合や、環境によっては10年ほどでひび割れが生じることも起こりえます。

毎日使用する洗面台の劣化を防ぐことは難しいので、異常がないかどうかを定期的に確認しましょう。

洗面台のひび割れから水漏れしている場合の対処法

ここからは、洗面台のひび割れから水漏れが起きた際の、対処法を紹介します。

方法①補修材を使用して応急処置を施す

完全には修理できませんが、洗面台のひび割れは、市販されている「補修材」を使用することで応急処置できます。
ひび割れの状態が深刻な場合は、そのまま使用し続けると水漏れがさらに悪化するので、早急に補修材でひび割れを直さなければなりません。

ただし、ご自宅の洗面台の素材に合った適切な補修材を選ばなければ、ひび割れが塞がらない可能性があります。
上記で紹介したように、洗面台の素材には陶器やホーロー、樹脂などの種類があるため、素材に合わせた補修材を用意しましょう。

方法②洗面台を交換する

洗面台のひび割れが大きい場合は、洗面台を一式交換する必要があります。
なぜなら、メーカーや業者は、ひび割れや破損が起きている箇所のみの交換には対応しておらず、洗面台一式を商品として販売・施工しているためです。

洗面台を交換する際には、出費がかさむことが予想されます。
特に、オーダーメイドや機能性の高い洗面台は、費用が高いので、予算に合ったものを選びましょう。

関連記事:洗面台で水漏れが発生したら?適切な修理方法と原因

洗面台のひび割れによる水漏れを対処する際の注意点

洗面台のひび割れによる水漏れを対処する際は、以下の点に注意してください。

注意点①補修材のみで修理しない

上記で紹介したように、洗面台の素材に合わせた補修材を使用した場合であっても、ひび割れを完全に直すことはできません。

また、ひび割れの規模や状態によっては、補修材だけでは水漏れを解決できない場合もあります。
その際は、洗面台一式の交換も視野に入れたうえで、どのように修理するのかを検討してみてください。

注意点②けがをしないようにする

陶器の洗面台に限らず、ひび割れが起きた箇所や破損した欠片などは、鋭利になっていることがあります。
うかつに素手で触ると、けがをするおそれがあるため、修理の際は軍手やゴム手袋などを使用しましょう。

また、作業が不得意な方が無理に修理しようとすると、工具を落としてけがをすることや被害が拡大してしまうことも考えられます。
もし、ひび割れや水漏れの状態がひどい場合は、ご自身で修理しようとせずに、業者に修理や交換を依頼してください。

洗面台のひび割れによる水漏れは状態に応じて適切な対処を講じましょう

いかがでしたでしょうか。

洗面台は、硬いものの落下による衝撃や急激な温度変化が原因で、ひび割れる可能性があります。
修理せずに放置し続けると、水漏れにつながることもあるので、補修材などを使って修理してください。
ただし、修理の際にけがをするおそれもあるので、ご自身での修理が難しいと感じた場合は、専門の業者に洗面台の交換を依頼しましょう。

東京水道センターでは、洗面台のトラブルや水漏れなどの対処を行っております。
ご自宅の近くのスタッフが迅速に対応するので、水漏れのトラブルにお困りの方はお気軽にご相談ください。

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