洗面台の水栓から水漏れする原因と修理方法を解説

洗面台の水栓からの水漏れは、放置しているとさらなるトラブルに発展するリスクがあります。
そのため、できる限り早く対処するのが望ましいですが、なかには「意外と費用がかかるから……」と修理を頼むのを躊躇している方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、洗面台の水漏れを自分で修理する方法を紹介します。
「費用をかけずに、なるべく自分で対処したい！」とお考えの方は、参考にしてみてください。

洗面台の水栓のタイプごとによくある水漏れの症状と原因

洗面台の水栓には、主にハンドル型とレバー型の2つのタイプがあります。
タイプごとに発生しやすいトラブルが変わるので、チェックしてみてください。

ハンドル型とは、ハンドルのひねり具合で水流を調整する一般的な水栓のことです。
このタイプは、水をせき止めるためにハンドルの下に取り付けてあるパーツ「ケレップ」が破損や劣化した結果、蛇口のあたりから水漏れする傾向があります。

また、パッキンが古くなると、ハンドルの根本あたりから水がにじんでくるケースもあるので要注意です。
長年使用している水栓にこうした水漏れが見られた場合は、パーツが古くなった可能性を疑ってみましょう。

レバーを上下左右に動かして吐水・止水を調整するタイプを、レバー型といいます。

レバー内には、水温や水量を調整する「バルブカートリッジ」というパーツがあり、これが壊れることで水漏れが発生します。
カートリッジが破損した場合は、レバー以外にも、蛇口やパイプなどさまざまなポイントから水漏れしてしまうため、定期的に交換が必要です。

「洗面台の水漏れを自力で直すなんて難しそう」と思われるかもしれませんが、水栓の状態によっては、ネットやホームセンターで購入したパーツを使って自分で修理できます。
ただし、必ずしも成功するとは限らないので、無理のない範囲で挑戦してみてください。

なお、どのパーツを買ったらよいのかわからない場合は、現在取り付けられているパーツをホームセンターに持参し、同じ種類のものを購入するのがおすすめです。
一部の互換性のないパーツは、メーカー公式サイトから購入すると確実です。

パッキンの劣化が原因で水漏れしている場合は、ハンドルの古いパッキンを取り外し、新しいものに取り替えます。
止水栓を閉めたうえで、ドライバーをつかってハンドルのネジ、カバーナットを外し、パッキンを取り替えてから元に戻しましょう。

レバー型の場合は、ドライバーでレバー根元のネジとレバー、そしてカバーナットとカートリッジを取り外します。
パイプを引き抜き、新しいパッキンを入れたら取り替え完了です。

なお、作業する際は、電動ドライバーを使うとネジをきつく締めすぎてしまう可能性があるため、必ず手動のものを使いましょう。
もし、どうしても手動だとネジを回すことができないのであれば、無理せずに修理業者に依頼してくださいね。

ケレップが劣化してしまったら、ハンドルを外して新品に取り替える必要があります。
まずは止水栓を止め、ハンドルを固定しているビスをドライバーで緩めて、取り外しましょう。

続いて、カバーナットをレンチで緩めたら、水栓上部を外してケレップを取り出します。
新しいケレップをピンセットなどで入れれば、作業は終了です。

作業時にビスが非常に固く締まっているケースもあるので、無理してケガしないようお気を付けください。

バルブカートリッジは消耗品なので、数年おきに交換しなければなりません。
互換性のないパーツなので、メーカーの公式サイトやネットショップでお使いの水栓に合った型番のものを購入し、取り替えましょう。

レバー部分を引き抜き、レバー内部のパーツをバネ・スペーサー・ストッパーの順にドライバーで外します。
古いカートリッジを取り外して新しいものに交換し、パーツを始めと逆の順番で戻したら取り替え完了です。

ここまで、自分で修理する方法を紹介してきましたが、以下のようなケースでは修理業者に依頼したほうが安全です。

修理業者に頼んだほうがよいケース

固いネジを力づくで外そうとすると、ケガをするおそれがあります。
また、「下調べせずにパーツを購入したところ、使用できず損してしまった」といったことがないよう、ご不安な場合は迷わず修理業者にお問い合わせください。

いかがでしたでしょうか。

洗面台の水栓が水漏れしているのを見つけたら、状態が悪化する前に自分で直すのも一つの手です。
修理に必要なパーツは、ネットショップやホームセンター、メーカーの公式サイトなどで購入可能です。

ただし慎重に修理を進めないと、ケガをしたり、互換性のないパーツを購入してお金をムダにしたりしてしまうリスクもあります。
そのため、自分で対応することにご不安のある場合や、直すのが難しいケースでは、修理業者に依頼するのがおすすめです。

東京水道センターでは、洗面台の水栓の水漏れをはじめとして、水回りのさまざまなトラブルに対応しております。
お困りの際は、ぜひ一度お問い合わせください。