給湯器の異臭トラブルに悩んでいる方に向けて、給湯器がガス臭い原因と対処法をご紹介します。

「給湯器がガス臭い…」と感じたとき、ガス給湯器であればなおさら不安を感じるのではないでしょうか。
実際にガスの匂いが漂う給湯器には、早急に解決しなければ危険な場合もあります。

そこで今回の記事では、給湯器がガス臭い原因や、匂いを感じたときの対処法などをまとめて解説します。
ガスの匂いが漂う給湯器を交換するときの料金についてもご紹介していますので、参考にしていただければ給湯器の対処法が一から十までわかるはずです。

給湯器がガス臭い原因

「給湯器がガス臭い…」と感じられるなら、次の4つのうちのどれかが原因だと考えられます。

原因①ガス漏れ

もし給湯器を使っているときにガス臭い場合、ガス漏れの可能性があります。

ガス漏れが起こるのは、主に給湯器本体とガス管です。
設置から年数が経過した給湯器を使い続けていたり、ガス管が破損していたり、水漏れが起きたりしているときに起こります。

ガス漏れは火災や中毒事故にもつながりかねないため、非常に危険な状態です。

原因②給湯器内の不完全燃焼

給湯器内で不完全燃焼が起きているときも、給湯器からガスの匂いがします。
原因はさまざまですが、古い給湯器を使っていて、劣化や不具合がある場合によく見られる現象です。

その他、水漏れが起きているとき、給排気口にゴミが詰まっているときにも不完全燃焼が起こります。
不完全燃焼も中毒事故につながることがある危険なものです。

原因③プロパンガスの残量不足

給湯器がガス臭いなら、ガスの量が足りないケースも考えられます。
ボンベの中のガスの量が少なくなると、底にたまったガスの匂いが出てきやすくなるためです。

安全のためガスには臭いがつけられているため、ガスの量が少なくなり、匂いの濃度が高くなった状態だと考えてください。

プロパンガスの残量不足であれば危険性は低く、ガスを補充してもらえば解決します。

原因④給湯器の部品破損

ガス臭い給湯器の要因として最後にご紹介するのは、給湯器の部品破損のケースです。
特に配管が破損しているときに、給湯器からガスの匂いが感じられやすくなります

ガスの元栓を閉めるとガスの匂いが消えるなら、給湯器の部品破損である可能性がさらに高まるでしょう。
ガス会社や専門業者に連絡をして、ガス配管の点検と修理を行ってもらえばガスの匂いはしなくなるはずです。

給湯器がガス臭いと思ったら確認すべきポイント

給湯器がガス臭いと感じられたら、まずは確認するべきポイントが2つあります。

ポイント①ガスメーター

給湯器からガスの匂いがしたら、まずはガスメーターを確認してください。
ガスメーターにはガス栓がついているので、早急に閉めましょう。
もしガスが漏れていた場合、引火して火事や爆発へとつながる恐れがあるためです。

ガスメーターを閉めてから、業者に連絡をするようにすれば安全です。

ポイント②給油器本体や給排気口

次に確認したいポイントは、給湯器本体と給排気口です。
給湯器の本体に異常はありませんか?
もしススがついていたり、変形していたりするようなら、内部での発火で異常が起きているのかもしれません。

また給排気口にゴミが詰まっていると、不完全燃焼が起こりやすくなります。
風で飛ばされた枯れ葉や鳥の巣などで、給湯器からガス臭い匂いが発生するケースも珍しくありません。

給湯器本体と給排気口も確認してみてください。

ガス臭いと感じた時にとる対処法

給湯器周辺のガスの匂いが気になった場合の対処法についても見ていきましょう。

対処法①ガス栓を閉める

給湯器がガス臭いのであれば、何はともあれガス栓を閉めてください。
ガス栓を閉めればガスは出なくなります。

給湯器からガスの匂いがする場合、ガス漏れの可能性もあるでしょう。
ガスの元栓を閉めるのは爆発を防ぐための重要な対処法です。

対処法②窓を開けて換気をする

次に窓を開けて換気をするのも重要です。
ガス漏れや不完全燃焼では、一酸化炭素の屋内充満も考えられます。
一酸化炭素中毒事故を防ぐため、すぐに窓を開けて換気をしてください。

対処法③業者へ連絡する

最後にご紹介する対処法は、業者への連絡です。
ガスの元栓を閉め、窓を開けて換気をした状態で、落ち着いて連絡をしましょう。

ガス機器は資格を持っていない人が点検・修理をしようとしても、難しく危険です。
資格を持っている業者に連絡をして、点検をしてもらってください。

給湯器がガス臭いときにやってはいけないこと

給湯器からガス臭い臭いが漂っている場合、絶対にやってはいけないことがあります。
もし給湯器からガスの匂いがするなら、次の2つの行動は避けてください。

1:換気扇のスイッチを扱う

まずは換気扇のスイッチを触ることです。
「換気をしなければ」と思うと、つい換気扇のスイッチを触ってしまいがちではないでしょうか。
しかし換気扇のスイッチを触ると、火花が発生します。
ガスが充満した室内で火花が発生した場合…爆発や火災へと繋がりかねません。

換気扇だけでなく、扇風機などの電化製品のスイッチに触ることも避けてください
もともとオンになっているか、オフになっているかにかかわらず、スイッチには触らないことが基本です。

2:タバコを吸う

タバコを吸うことも絶対にやめてください。
ガス漏れしているときにタバコを吸おうとすると、ガスに火が引火してしまうことがあります。

もちろんタバコやライターだけではありません。
ロウソクやコンロ、ストーブなど、火が出るものは決してつけてはいけません。

給湯器の修理や交換にかかる費用相場

給湯器がガス臭いときに修理をしたり、交換したりするときにかかる費用の相場は次のとおりです。

【費用相場】

  • ・給湯器本体の交換:100,000~200,000円
  • ・給湯器本体の修理:15,000~40,000円

給湯器の交換・修理費用は、製品の機能性や修理の内容により変わります。
たとえば給湯専用の給湯器と、フルオート給湯器では本体の価格は大きく変わるのが普通です。

また修理の費用についても、どの部分を修理するのか、どの部品を交換するのかにより費用は変わります。
しかし一般的には本体交換であれば100,000~200,000円、修理であれば15,000~40,000円が費用の目安です。

関連記事:給湯器の交換はどこに頼む?業者選びのポイントも紹介

給湯器業者を選ぶ方法

給湯器の交換・修理のために給湯器業者を選ぶ際には、次のようなポイントを意識すると失敗が少なくなります。

【選び方】

  • ・連絡から工事までが迅速であること
  • ・施工実績が豊富であること
  • ・ガス機器関連の資格を保有している
  • ・保証期間が長めに設定されている
  • ・アフターサービスや保証が充実している
  • ・給湯器の取り扱いメーカーや製品が多いこと

給湯器業者を選ぶときの基本的なポイントを6つご紹介しました。

ご紹介した6つのポイントを満たす給湯器業者であれば、快適な工事が受けられるはずです。
給湯器は短期間であっても使えないと困るものであるため、迅速さや在庫の豊富さもチェックして選びましょう。

ガス臭さ以外の臭いの原因

給湯器を使っていると、ガス臭い以外の匂いがするケースもあります。
給湯器からガスの臭い以外の異臭が漂っているなら、ご紹介する内容を参考にしながら原因を探ってみてください。

焦げ臭い

もし給湯器が焦げ臭いなら、不完全燃焼もしくは発火が原因だと考えられます。
給湯器の中に溜まったゴミやホコリに引火したり、不完全燃焼による室内への一酸化炭素流入の危険があります。

給湯器がガス臭いときと同じくらい危険な状態です。
焦げ臭いと感じたら、すぐに使用を中止して点検を依頼しましょう。

すっぱい臭い

給湯器からすっぱい臭いがした場合、部品が腐食しているのかもしれません。
腐食した部品が水に反応し、水が酸性になるとすっぱい臭いがします。

部品の腐食は今すぐに危険な状態ではありません
しかしそのまま放置すると、ガス漏れを引き起こす原因にもなります。
腐食しやすい環境であれば、腐食予防策も必要でしょう。
点検をしてもらった後に、腐食を予防するための対策を講じてください。

生臭いにおい

生臭いにおいがする場合は、 給湯器の中の水が腐敗している可能性が高いでしょう。
水の腐敗は夏場、給湯器を長期間にわたり使っていなかったときに起こりやすくなります。

通常であれば給湯器は、使用時に水が循環します。
しかし使用していなければ水が滞り、水の停滞によって腐敗が進みます。

もし給湯器本体内部の水の腐敗であれば、交換や修理は必要ありません。
タンク内部を洗浄すれば給湯器の匂いも消えますが、専門知識を持たない方が洗浄するのは危険です。
また場合によっては、水だけでなく部品が腐食していることも考えられます。

専門業者に依頼すれば、タンク内部の洗浄とともに、部品の点検なども行ってもらえるでしょう。

ニンニクのような臭い

給湯器からニンニクのような強い匂いがするなら、ガス漏れの可能性があります

ガスには人工的な匂いがつけられています。
漏れたときにすぐにわかるようにするためです。
ガスにつけられた匂いは「ニンニクのような匂い」と言われることもあり、ガス漏れの可能性は否定できません。

ガス漏れをしていれば爆発や火事のリスクが高まるため、すぐにガスの元栓を閉め、窓を開け、業者に点検を依頼してください。

給湯器がガス臭いなら早急に業者へ連絡を!

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、給湯器がガス臭いときの対処法がご理解いただけたと思います。

給湯器からガスの匂いがするなら、爆発や火事、一酸化炭素中毒のリスクもある大変危険な状態であることも少なくありません。
今回の記事でご紹介した注意事項や対処法を参考にしながら、安全に対処してください。

東京水道センターでは、給湯器のガス漏れトラブルにも24時間体制で対応しています。
もし給湯器がガス臭いようであれば、今すぐに東京水道センターまでご連絡ください。
迅速に対応させていただきます。

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