お風呂の排水溝がつまったときの対処法は、賃貸と持ち家で異なります。賃貸のお風呂がつまったときは、どのように対処すればよいのでしょうか。基本の対処法とつまりの解消方法、予防方法をあわせて解説いたします。以下の情報を参考にすれば、お風呂のつまりに落ち着いて対処できるようになるはずです。
賃貸のお風呂で排水溝つまりが起きたらまず連絡
賃貸のお風呂がつまったときは、自分で対処する前に、管理会社や大家さんへ報告しましょう。修繕の義務が貸主側・借主側のどちらにあるか確認するためです。管理会社や大家さんへ報告せずに修理業者を呼ぶと、修繕の義務が貸主側にあったとしても、費用を自分で負担しなければならない恐れがあります。
お風呂の排水溝つまりを自分で解消する方法
管理会社や大家さんへ連絡がつかず、今すぐつまりを解消したい場合は、以下の方法を試すとよいかもしれません。
ラバーカップ
排水溝に固形物がつまっている場合は、ラバーカップ(いわゆるスッポン)で解消できる可能性があります。使い方は以下の通りです。
1. 浴槽の排水溝にゴム栓をはめる。
2. 排水溝(洗い場側)のヘアキャッチャーを外す。
3. 排水溝にラバーカップをかぶせる。
4. ゴムカップが隠れるくらいまで水をためる。
5. ラバーカップを排水溝に押し付けてから引き抜く。
6. 5の動作を何度か繰り返す。
7. つまりが解消したら、ヘアキャッチャーを元の位置に戻す。
浴槽側の排水溝に固形物がつまっている場合は、浴槽側で同じ作業を行います。
液体パイプクリーナー
ドラッグストアなどで販売されている液体パイプクリーナーを使っても、つまりを解消できる可能性があります。使い方は以下の通りです。
1. 排水溝のヘアキャッチャー、排水トラップを取り外す。
2. 手でとれるゴミを取り除く。
3. 排水溝に液体パイプクリーナーを流しいれる。
4. 15~30分程度放置する。
5. 水を流して、つまりが解消していることを確かめる。
具体的な使い方は、各製品の説明書に従ってください。
お風呂の排水溝つまりを予防するには
お風呂の排水溝がつまってしまった方は、再発を防ぐため予防を心掛けましょう。以下の点に注意すれば、お風呂の排水溝はつまりづらくなります。
入浴時に掃除する
髪の毛などのゴミを流してしまうと、お風呂の排水溝はつまりやすくなります。浴槽の栓を抜く前に湯船に浮かんでいるゴミを取り除く、お風呂から上がる前にヘアキャッチャーに溜まっているゴミを取り除くなどすると、排水溝のつまりを予防できます。
定期的に排水溝を分解して掃除する
こまめに掃除をしていても、手の届かない部分は汚れてしまいます。つまりを予防するため、定期的に排水溝を分解して掃除しましょう。掃除のやり方は以下の通りです。
1. ヘアキャッチャー、排水トラップを外して、付着しているゴミを取り除く。
2. お風呂用洗剤を付けたスポンジで、各パーツをきれいに洗う。
3. お風呂用洗剤をシャワーで洗い流し、元の状態に組み立てる。
内部の汚れは見えづらいですが、放っておくと、つまりの原因になりえます。定期的な掃除で取り除くことが重要です。
賃貸のお風呂がつまったら管理会社・大家さんへ相談
賃貸のお風呂がつまったら、修繕義務が誰にあるか確かめるため、管理会社・大家さんへ相談しましょう。相談せずに修理業者へ依頼すると、修繕義務が貸主側にある場合でも、修理費用を自己負担することになるかもしれません。まずは、状況を報告して対応を確認することが重要です。管理会社・大家さんへ連絡がつかず急いでいる場合は、ラバーカップや液体パイプクリーナーを使ってつまりを解消するとよいかもしれません。ただし、状況を悪化させることもあるので、慎重に行うことをおすすめします。トラブルを避けたい方は、管理会社・大家さんへ相談しましょう。