蛇口をひねったら、給湯器から出てきたお湯がなんだか白い…。

こんな経験が誰しも一度や二度はあるのではないでしょうか。

無色透明だとばかり信じ込んでいたお水やお湯が、ある日突然白くなったら、びっくりしてしまいますし、不安にもなりますよね。

この記事では、お湯が白くなる原因、対処法についてお伝えしていきます。
今、白いお湯が出て困っている人も、そうでない人も、最後まで読んでみてくださいね。

給湯器で沸かしたお湯が白く濁る4つの原因

給湯器で沸かしたお湯が白く濁る原因として、以下の4つが考えられます。

原因①細かな気泡が集まっている

給湯器からのお湯が白くなる因として考えられることのひとつめは、「細かな気泡が集まっている」です。
小さな気泡のひとつひとつが集まって、お湯が白くなったように見えているのです。

「そんなはずは…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、気泡で水やお湯が白く濁って見えるというのは、よくあることなんです。

蛇口をひねって、出てくる水を観察してみてください。
勢いよく出てくる水が細かい空気の気泡を含んで、白っぽく見えませんか。

水は、圧力がかかると、空気を含みやすくなります。蛇口をしめている状態は、水をせき止めている状態と同じなので、圧力がかかり、空気を含みやすいのです。

給湯器から出てくるお湯にも同じことが言えます。

冬にお湯を使うと、特に白く濁りやすいです。冷たい水が、給湯器で急激に温められて、圧力がかかった状態で蛇口から出てくるからです。

もし心配でしたら、コップなどにためて、しばらく様子を見てみてください。
気泡がはじけ、無色透明に戻っていくはずですよ。

気泡で白くなった水やお湯を心配なさる方は結構多いようで、色々な地方自治体の水道局ホームページのQ&Aに載っています。

原因②水道管から亜鉛や鉄が溶けだしている

給湯器から出てくるお湯が白く濁って見える理由のふたつめは、水道管や給水管から亜鉛や鉄 が溶け出していることです。

亜鉛メッキ鋼管を給水管に使っていると起きやすい現象で、給水管に長い時間水がたまりがちな朝に起こりやすいです。
朝、水を使い始める時に、最初の方に出てくる水やお湯は捨てるなどすると、気にならなくなるかもしれません。

亜鉛や鉄自体は、食事でも体内に取り入れている成分なので、よほど大量に飲むのでない限りは摂取しても問題はありません。

ただし、あまりに気になるようなら、配管の交換を検討してもいいかもしれません。

原因③水道設備が故障している

水やお湯をくんでしばらく放置しても透明にならない、給水管を交換しても水は白いまま、ということであれば、水道設備そのものが故障しているという可能性も考えられます。

まずは、家中どこでお湯を出してもどういう状況の時に白い水が出るのかをよく観察しましょう。お風呂でお湯を出しても、キッチンでお湯を出しても、洗面所でお湯を出しても同じように白くなるのか、それとも特定の場所でだけ白くなるのか。時間帯はどうか、朝昼夜でお湯の白くなり方は変わるのか。状況を細かく洗い出した上で、水道業者に相談しましょう。

原因④水質汚染が発生している

原因不明の白いお湯が、あなたの家だけでなく、近所の家でも同じように出ている場合、原因は自宅外のところにある可能性が高まります。

ひとつは、大元の水道管が劣化している可能性、もうひとつは水質汚染が発生している可能性です。
どちらなのかは素人目にはわかりませんし、仮に水質汚染だったとしても、一住民が原因を突き止めるのは至難の業です。

どのエリアの住宅で白いお湯が出ているのか、可能な範囲でまとめた上で、行政に相談するのがよいでしょう。

白いお湯を飲んでも大丈夫?

蛇口から出てきた白いお湯、飲んでも大丈夫でしょうか。

まず、コップにくんでしばらく置いておいたら透明になるものは、気泡ですので、気にせず飲んで構いません。

また、白濁の原因が亜鉛や鉄の場合は、日頃から食事を通じて摂取している成分でもありますので、大量にとりすぎるの出ない限りは飲んでも大丈夫です。

万が一水質汚染だった場合は、白い色の原因が何なのかによって話が変わってくるので、ただ水が白いというだけでは判断がつきません。

業者に相談したほうが良い場合

水も、お湯も、私たちの生活には欠かせないものです。それが、どうも様子がおかしいようだ、ということになると、不安を抱くのはもっともな話ですし、不安の原因は早く取り除きたいと思うでしょう。

では、業者に相談するかどうかの目安は何かあるのでしょうか。

お湯をしばらく放置しても濁りが消えない場合

まずひとつの目安は、お湯をしばらく放置しても濁りが消えない場合です。

先にもお伝えしましたが、お湯が白く濁る原因が気泡だった場合は、コップにお湯をくんでしばらく置いておくと、お湯は透明に近づいていきます。気泡がはじけて消えていくためです。そして、原因が気泡だった場合には、特に気にせず通常通り使って大丈夫です。

しかし、しばらく放置しても濁りが消えない場合は、水道専門業者に相談することをおすすめします。

濁りが消えない場合でも、給水管の問題のように今すぐ人体に影響のない場合もあれば、水質汚染のようにすぐに原因を取り除くべきものもあります。ただ「お湯が濁る」というだけでは、そのどれが原因なのかはわかりません。

水道専門業者に相談することで、原因を特定できる可能性は高まります。

業者に相談した結果、気にする必要はないものであれば安心ですし、すぐに原因を取り除くべきものであれば、早めにわかってよかった、ということになるでしょう。

においが気になる場合

白く濁ったお湯の匂いが気になる場合も、業者に相談することをおすすめします。その場合も、どんな時間帯に強く匂うのか、どんな匂いなのか、メモしておくことによって、原因の特定がしやすくなります。

安心安全な水道ライフを送るために

ここまで、給湯器からのお湯が白く濁っている場合の考えられる原因、対処法について見てきました。
水は、私たちの健康に直結するものだけに、安心して使いたいですね。

白く濁っているお湯は、そのほとんどが気泡によるものだとされています。気泡であることが分かれば安心ですが、そうでないと、不安が残ります。
不安を抱えたまま生活するのは、精神面からも健康によくありません。

給湯器や水道設備の中までチェックできるのは、水道専門業者の強みです。

「おや?」という引っ掛かりがあったら、ぜひ、一度水道業者に相談してみてくださいね。

東京水道センターは、給湯器修理や交換の対応実績が数多くあるため、給湯器トラブルだけでなく給湯器に関するお悩みも解決できます。お気軽に相談してみてください。

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